カテゴリー
読書感想文

考動のススメ

「天才を殺す凡人」

「天才を殺す凡人」(北野唯我、日本経済新聞社)を読みました。起業家、起業を目指す人、起業家のサポートをする方には是非読んでいただければと思います。特に他者とのコミュニケーションのレベルを上げたい方、組織行動の結果を更に高めたい方にはおすすめです。


個人的に面白いなとおもったものの中で少しだけ下記に概要を載せます


「人生は配られたカードで勝負するしかない(中略)勇気出して配られたカードで勝負してもな、負けるなんてよーさんある。だどもな、もっと大事なのは、自分に配られたカードを世の中に出し続けることなんや。そしたら一つだけ約束できることがある。(中略)過去最高の自分に出会える〜常に勝負し続けること、それが成長のコツ、昔の上司に言われた言葉「量は質をつくる」〜


「大企業がイノベーションを起こすために必要なのは、若くて才能のある人と根回しおじさんだ」〜その通りだと思いました。「大企業」で起こすには両者が必要ですね。〜


「君の中にも少なからず天才がいる」〜才能の有無ではなく、才能を活かせているかどうかにきちんとフォーカスできるいい言葉だと思いました。自分の、そして他人の才能きちんと活かせる能力は貴重だと思います。誰しも自分の中に天才(創造性)、秀才(再現性)、凡人(共感性)をもつ。ただその割合が違うだけです。〜


「サイレントキラー」が多いのが大企業の常ですが意外に「共感」の神も存在します

カテゴリー
独り言

考動のススメ

「今すべきことをしているか①」


コロナ禍の中ではありますが、業績を落としていない会社もまま見受けられます。もちろん、業種によるところもあるでしょうが、「業種によるよね」で止まっていては思考の停止になりそうな気がします。


テレワークの推進に代表される働き方改革やBCPを作成しきちんと経営にまで落とし込むことなど、かなり前から言われていた気がします。ただ旧来型の会社ではまさに仏つくって何とやらの状態が多いようです。


今このコロナ禍にきちんと対応出来ている、結果を出している会社(人)は、(意識していたかどうかは別として)普段から準備ができていた会社(人)でしょう。


であれば、コロナ後にきちんと対応出来ている、結果を出している会社(人)も今既に準備を行なっている会社(人)でしょう。


仕事でもなんでもそうですが「段取りが9割」ですね。

カテゴリー
独り言

考動のススメ

「インセンティブへの理解」

他のサイトに寄稿した内容です。若干修正を加えてます

最近よく話をする行動とインセンティブについて少しだけ私の考えをお伝えできればと思います。


昔ある方から、流れ星に願いをすると叶うというが何故か、という質問をうけたことがあります。私の答えは省略しますが、その方が教えてくださったことは願いを叶えるのは流れ星ではなく、その人自身。一瞬しか見ることのできない流れ星、その一瞬に自分の願いがすぐに頭に思い浮かぶぐらい常にそのことを考えている、その姿勢こそが願いが叶う理由だとのこと。


人類は古来より様々な困難に直面し、そしてその多くの困難を乗り越えてきました。人は往々にして困難に直面した時、迷ったり、後ろ向きになったり、冷静でいられなくなったりする場合があります。そんな時のために先人は困難を乗り越えるために大事なことを故事などの形にしていくつも残してくれました。「朝のこない夜はない」「人生万事塞翁が馬」「不遇はナイフのようなもだ。刃をつかむと手を切るが、把手をつかめば役に立つ」「私は失敗したことがない。 ただ、1万通りの、 うまく行かない方法を 見つけただけだ」「神は越えられない試練は与えない」


困難に直面して、気持ちが落ちている場合、まずは気持ちを切りかえることが必要です。
「同じ水を飲んでも牛は乳にかえ、蛇は毒にかえる」
この言葉は私の友人に教えてもらった言葉です。多様な場面で使用できる言葉ですが、こういう場合に気持ちを切りかえてもらう場合にも活用できると思います。


ただ、困難を乗り越えるために心の在り方が大事な要素の一つであることは間違いありませんが、困難を乗り越えるためには必ず「行動」が必要です。「何もしないのは何も考えていないのと同じ」、という言葉もあります。


このサイトを御覧になっている皆さまは今まで数々の困難を乗り越えられてきたのだと思います。つまりは行動を起こされてきた方々です。そして多くの方に行動をうながし、ともに多くの困難を乗り越えられてもきたと思います。
ただ世間では行動をおこしていない方がまだまだたくさんおられます。そういった方が行動を起こさない理由は様々です。そして現代においては各人が行動を起こすためのインセンティブも様々です。


一昔前までは、流行や余暇の使い方と同じで個人個人のインセンティブにもそれほど差異はなく、また経済自体が堅調だったこともあり、インセンティブの設定にそれほど留意しなくても結果的にインセンティブ設定ができていた、ということが多かったように思えます。


ただ、大量の情報が流れ、海外と比べ、21世紀に入ってからの賃金の伸びに差がある昨今の日本においてはインセンティブの設定にそれ相当の留意が必要であると思います。インセンティブの設定に留意せず、行動を起こすインセンティブのない人に対して行動を起こすことを期待したり、行動を無理強いしたりすると「やりがい搾取」になる可能性すらあります。


少し斜めからうがった見方をすると、いわゆる大企業は大企業だから潰れないだろうという安心感が、ベンチャー企業はオーナーのカリスマ性という高揚感が、それぞれのインセンティブに対する依存割合が高いというようにまま見受けられます。


もちろんそのこと自体が悪いわけではありませんが、多様なインセンティブを設定しておくことが、関わる方の行動をうながし、ひいては課題解決に繋がっていくように思います。誰からも嫌われないものは誰からも好きになってもらえないという言葉はインセンティブの設定にも通じると思います。


私自身、普段の生活やマーケットを通じてインセンティブを学び、また仕事に活かすようにしております。


願わくば自分自身もより多くの方の行動の一助となり、少しでも多くの課題解決に貢献できるようこれからも周りの方の御力をたくさんお借りしながら仕事に仕事に邁進していきたいと思います。
抽象的な話を最後までお読みいただきありがとうございました。

カテゴリー
独り言

考動のススメ

肩書(資格)とプロ

2015年に書いたコラムがあったので載せてみました。

皆様、日本にプロ野球選手は何人ぐらいいるかご存知ですか。約900人ぐらいではなかろうかと思います。(70人枠×12球団、+支配下選手)そのなかで出場選手登録は28名、一軍ベンチに入れるのは25名、ですからプロになって野球選手で食べていくのは非常にハードルが高いといえるでしょう。(選手寿命やヒエラルヒーについては省略)。もちろんプロになってからも競争は厳しく、平均選手寿命は間違いなく10年以下ですし、短い場合だと1年、長くても20年ぐらいがだいたいの相場でしょう。(中日の山本選手は別格です。)プロ野球選手は実力がないと、またパフォーマンスを発揮し続けないと引退(解雇)になるという非常に厳しい世界であり、プロとして残っている選手はその点で一定以上のプロとしての力が担保されているといっても差し支えないでしょう。


ところで日本における資格保有者に関してはどのような環境におかれているのでしょうか。日本における資格保有が担保してくれるものは、資格を得るために必要なものが試験(プラスαで研修)であり、資格自体の維持に「結果」が必要な資格がほとんどない以上、「資格試験に通った時点」での「資格試験合格に必要な学力がある」ことのみではないかと考えられます。もちろん大部分の方がそこから研鑽を積まれるはずなのですが、なかにはそうでない方もおられるのではないかと思います。


ご存知のように野球選手の中には稀にマルチプレイヤーや二刀流の方がおられます。しかし、ほとんどの方は投手、捕手、内野手等、専門が決まっているかと思います。(もちろん、どの分野であれ我々一般の人間より当該分野においては優れていることはずですが)。お医者様、弁護士、税理士の先生方も資格の形としてはそれぞれ一つです。ですが、それぞれの資格がカバーする分野は広く(医師であれば外科、内科、眼科等)、その全てをプロとしてのレベルで扱える方はそう多くないような気が致します。


願わくば皆様の目の前の専門家の方が、皆様が必要とされている分野の専門家であることを望みます。

カテゴリー
独り言

考動のススメ

想いを形に、形をビジネスに


「想いを形に、形をビジネスに」というのは学生の頃からの座右の銘の一つです。


ただ「想い」から「形」にするのも、「形」から「ビジネス」にするのも、そして更に「その先」にするのにも「力」が必要です。天賦の才でその「力」を持つ方もおられますが天才に頼らず、ビジネスにする(再現性をもたせる)ことを私はミッションの一つにしています。


再現性を持たせるためには、それぞれを先に進める「力」が何かを知り、更にはその「力」を活用できるようになることが必要です。


ビジネスにおいて、0→1に必要な力と1→10に必要な力が異なるように上記のそれぞれの「力」も異なります。ただその「それぞれの力」だけを磨き続けた人も世の中には存在します。


願わくば皆様の人生の節目において「力」をもった方との良い出会いがありますよう。また弊社がその一助になれば幸いです。