「インセンティブへの理解」
他のサイトに寄稿した内容です。若干修正を加えてます
最近よく話をする行動とインセンティブについて少しだけ私の考えをお伝えできればと思います。
昔ある方から、流れ星に願いをすると叶うというが何故か、という質問をうけたことがあります。私の答えは省略しますが、その方が教えてくださったことは願いを叶えるのは流れ星ではなく、その人自身。一瞬しか見ることのできない流れ星、その一瞬に自分の願いがすぐに頭に思い浮かぶぐらい常にそのことを考えている、その姿勢こそが願いが叶う理由だとのこと。
人類は古来より様々な困難に直面し、そしてその多くの困難を乗り越えてきました。人は往々にして困難に直面した時、迷ったり、後ろ向きになったり、冷静でいられなくなったりする場合があります。そんな時のために先人は困難を乗り越えるために大事なことを故事などの形にしていくつも残してくれました。「朝のこない夜はない」「人生万事塞翁が馬」「不遇はナイフのようなもだ。刃をつかむと手を切るが、把手をつかめば役に立つ」「私は失敗したことがない。 ただ、1万通りの、 うまく行かない方法を 見つけただけだ」「神は越えられない試練は与えない」
困難に直面して、気持ちが落ちている場合、まずは気持ちを切りかえることが必要です。
「同じ水を飲んでも牛は乳にかえ、蛇は毒にかえる」
この言葉は私の友人に教えてもらった言葉です。多様な場面で使用できる言葉ですが、こういう場合に気持ちを切りかえてもらう場合にも活用できると思います。
ただ、困難を乗り越えるために心の在り方が大事な要素の一つであることは間違いありませんが、困難を乗り越えるためには必ず「行動」が必要です。「何もしないのは何も考えていないのと同じ」、という言葉もあります。
このサイトを御覧になっている皆さまは今まで数々の困難を乗り越えられてきたのだと思います。つまりは行動を起こされてきた方々です。そして多くの方に行動をうながし、ともに多くの困難を乗り越えられてもきたと思います。
ただ世間では行動をおこしていない方がまだまだたくさんおられます。そういった方が行動を起こさない理由は様々です。そして現代においては各人が行動を起こすためのインセンティブも様々です。
一昔前までは、流行や余暇の使い方と同じで個人個人のインセンティブにもそれほど差異はなく、また経済自体が堅調だったこともあり、インセンティブの設定にそれほど留意しなくても結果的にインセンティブ設定ができていた、ということが多かったように思えます。
ただ、大量の情報が流れ、海外と比べ、21世紀に入ってからの賃金の伸びに差がある昨今の日本においてはインセンティブの設定にそれ相当の留意が必要であると思います。インセンティブの設定に留意せず、行動を起こすインセンティブのない人に対して行動を起こすことを期待したり、行動を無理強いしたりすると「やりがい搾取」になる可能性すらあります。
少し斜めからうがった見方をすると、いわゆる大企業は大企業だから潰れないだろうという安心感が、ベンチャー企業はオーナーのカリスマ性という高揚感が、それぞれのインセンティブに対する依存割合が高いというようにまま見受けられます。
もちろんそのこと自体が悪いわけではありませんが、多様なインセンティブを設定しておくことが、関わる方の行動をうながし、ひいては課題解決に繋がっていくように思います。誰からも嫌われないものは誰からも好きになってもらえないという言葉はインセンティブの設定にも通じると思います。
私自身、普段の生活やマーケットを通じてインセンティブを学び、また仕事に活かすようにしております。
願わくば自分自身もより多くの方の行動の一助となり、少しでも多くの課題解決に貢献できるようこれからも周りの方の御力をたくさんお借りしながら仕事に仕事に邁進していきたいと思います。
抽象的な話を最後までお読みいただきありがとうございました。